放射/伝導エミッション

Radiated / Conducted Emissions

Radiated / Conducted Emissions

 EMCにおけるエミッション(EMI)とは、文字通り機器/システムから「発せられる」電磁妨害波のことです。19世紀末のドイツにおける無線の電波障害に端を発し、ラジオの受信障害などが問題視されるにつれて放射される電磁妨害に対する「規制」が始まりました。平成24年に発生した、LEDのインバータノイズによる鉄道無線への干渉などは記憶に新しいところです。このように、現在の電気/電子機器においてEMCを考慮しない設計はあり得ないと言っても過言ではありません。

 放射されるノイズへの対策法も日々進化しており近年ではシミュレーションによる解析なども行われるようになりましたが、昔はとりあえず試験サイトに持ち込んで測定、規格値を超えたらその場で原因を特定して対策…といったことも少なくありませんでした。なかなか効果が出ず作業も深夜に及び、仕事が終わった順から現場(当時はオープンサイト)に行って対策を手伝うので気づけば10人以上もドーム内に集まっていたなどということも…。


 話が逸れてしまいましたが、前述の通りEMIは放射エミッションと伝導エミッションに大別されます。放射エミッションでは、被試験装置を電波暗室内のターンテーブル上に設置して360°回転、10m(3m)の距離にある受信アンテナの高さを1m~4mまで変化させてEMIレシーバまたはスペクトラムアナライザで放射レベルを観測し、最大となったところでこれを記録します(ターンテーブルの使用/不使用や受信アンテナの距離/高さは適用する規格によって変わる)。

 伝導エミッションは電波暗室若しくはシールドルーム内で測定されます。電源ラインに重畳されたノイズは主に擬似電源回路網(LISN, AMN)で、LANなどの通信ラインに重畳されたノイズはインピーダンス安定化回路網(ISN, AAN)を介してEMIレシーバまたはスペクトラムアナライザで測定します。

 ここでは通称として「放射エミッション測定」と表記していますが、他にも「放射妨害波測定」や「雑音電界強度測定」などと言われることもあり、伝導エミッション測定も同様に「伝導妨害波測定」や「雑音端子電圧測定」と言われることがあります。それぞれの基本規格であるCISPR 16-2-3及び16-2-1には「Radiated disturbance measurement」「Conducted disturbance measurement」とあるため、「放射妨害波測定」「伝導妨害波測定」が正式でしょうか。

 この他、家庭用電気機器を対象とする規格であるCISPR 14-1などでは「雑音電力測定」や「負荷端子電圧測定」が行われることがあります。

放射エミッション測定のイメージ

伝導エミッション測定のイメージ

 

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