野村テスト

ECE-R10概要

Regulation No 10 of the Economic Commission for Europe of the United
Nations

ECE-R10は国際連合が発行したEMCに関する国際的な規則であり、カテゴリL、M、N及びO※1
の車両及びこれらの車両に取り付けることを意図したコンポーネントやユニット(ECUやモータ、インバータなど)に適用されます。EMIはCISPR
12、22、25、16-2-1、IEC 61000-3シリーズとISO 7637-2、EMSはISO 11451、ISO
11452、IEC61000-4シリーズとISO 7637-2を参照しています。

車両・ESA※2
共にREESS充電システムを有するか否かによって試験内容が異なります。対象のESAにECE-R10が適用されるかどうかは、以下のフローによって判断されます。


現在の最新版はRevision 6ですが、REESS充電システムを有する車両・ESA EVやHEV及びこれらに搭載されるESAはRevision
5から対象になっています。これにより、ESAの試験項目には民生品用の規格であるCISPR 22やIEC
61000-3及び4シリーズが追加になりました。

EV/HEV、ADAS、自動運転、ワイヤレス給電、V2Xなどの進化により搭載されるESAが増加する中、EMCの重要度は今後も増していくでしょう。試験所に持ち込む前に自部署でちょっと確認を・・・といった場合に、是非レンタルをご活用ください。また、EMC関連機器を導入したいけれど資産として購入するのは・・・という時にもご相談ください。通常の、期間を限定したレンタルとは少し違ったプランもご用意しております。

※1 カテゴリL — 4輪未満の車両

カテゴリM — 乗客の輸送のための4輪以上の車両

カテゴリN — 貨物の輸送のための4輪以上の車両

カテゴリO — トレーラー

※2 Electrical/electronic Sub-Assembl­­y(電気/電子式組立部品)


CISPR 12

~車両、小型船舶及び内燃機関-無線妨害特性-非車載型受信機の保護の限度値及び測定方法~

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CISPR
12はエンジン/電気/または両方で駆動する、車両/ボート/その他の機械から放射される電磁波の不要輻射に関する限度値とその測定法を定めています。一般的には電波暗室(ALSE:Absorber
Lined Shielded
Enclosure)内で試験され、車両の側面から10m(条件によっては3m)の距離に置かれたアンテナで放射されるノイズのレベルを測定します。

この時使用されるアンテナはバイコニカルアンテナやログペリオディックアンテナなど、受信機はCISPR
16-1-1に適合したテストレシーバで、車両の動作状態によって検波方法を変えて測定されます。

バイコニカルアンテナ: VHA 9103/BBA 9106

ログペリオディックアンテナ: VUSLP 9111

VUSLP9111/AA9202


EMIレシーバ: ESW 8

ESW8/B4,B8,B10,B24-08,K55


スペクトラムアナライザ: N9000B

N9000B/526,PFR,W10


CISPR 25

~車両、小型船舶及び内燃機関-無線妨害特性-搭載型受信機の保護の限度値及び測定方法~

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CISPR
25は自動車に搭載される全ての電気/電子部品に適用され、これらの部品やモジュールから発生する妨害波から同車内の受信機を保護するための推奨限度値とその測定法が定められています。測定は大きく分けると伝導妨害波測定と放射妨害波測定に分かれ、前者は給電線、ハーネスや信号線に重畳された電磁妨害波を擬似回路網(AN:Artifitial
Network)や電流プローブなどを介して測定、後者は電磁波として放射される不要輻射をアンテナやTEMセルなどを使用して受信し測定します。

バイコニカルアンテナ: VHA 9103/BBA 9106

ログペリオディックアンテナ: VUSLP 9111

VUSLP9111/AA9202


EMIレシーバ: ESW 8

ESW8/B4,B8,B10,B24-08,K55


スペクトラムアナライザ: N9000B

N9000B/526,PFR,W10


ISO 11451シリーズ, ISO 11452シリーズ

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害の車両試験方法~

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害のコンポーネント試験方法~

自動車に搭載された様々な電気/電子部品の誤動作は、その程度により軽度の問題から大事故につながる問題まで様々な影響をもたらします。これらの部品/モジュールは、車外から及び他の電気/電子デバイスから放射された電磁波による干渉への高い耐性を持つことが必要になります。ISO
11451シリーズは車両、ISO 11452シリーズは車載部品(ESA)についてその耐性を試験します。

ISO 11451-2

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害の車両試験方法―第2部:車両外放射源~

ISO 11451-2は、車両が車両外から受ける電磁妨害についての耐性を試験します。

アンテナを使用して車両に照射することから電波暗室を使用しなければならならず、事前に試験を行うことは困難なために最近ではシミュレーションによる解析も行われています。

信号発生器: SMB100A

SMB100A-02/B1,B103


ISO 11452-2

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害のコンポーネント試験方法―第2部:吸収材に裏打ちされた

シールドルーム~

ISO 11452-2は、車内外から放射された電磁化のESAへの影響について試験します。

電波暗室(ALSE:Absorber-Lined Shielded
Enclosure)内において送信アンテナから放射された電磁波に、対象となるESA及びそのハーネスを曝します。

信号発生器: SMB100A

SMB100A-02/B1,B103


ISO 11452-3

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害のコンポーネント試験方法―第3部:トランスバース電磁モード

(TEM)セル~

ISO
11452-3は、アンテナの代わりにTEMセルを使用して電界を発生させます。TEMセルの両端には同軸コネクタが取り付けられており、その中心導体は内部でセプタムと呼ばれる平板に、シールド部は通常外箱に接続されています。セル内は遮蔽されている為に電波暗室を必要としませんが、使用可能な周波数の上限は電波暗室に比べて低くなります。この他に、TEMセルよりも高い周波数で使用可能なGTEMセルと呼ばれるものもあります。

信号発生器: SMB100A

SMB100A-02/B1,B103


RFパワーアンプ: A009K401-5050R

A009K401-5050R


ISO 11452-4

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害のコンポーネント試験方法―第4部:ハーネス励磁法~

ISO 11452-3はハーネスにクランプされたバルクカレントプローブによってRF電流を印加し(BCI:Bulk Current
Injection)妨害波として誘起させ、そのときのESAの耐性を評価します。BCI法には置換法と閉ループ法があり、どちらも1~400MHzまでの試験範囲が規定されています。2011年版では400MHz~3GHzまでの試験法であるTWC(Tubular
Wave Couplijng)法が追加されていますが、ECE-R10ではBCI法のみが参照されています。

※TWC法は置換法のみ

信号発生器: SMB100A

SMB100A-02/B1,B103


RFパワーアンプ: A009K401-5050R

A009K401-5050R


ISO 11452-5

~路上走行車-狭帯域放射電磁エネルギーによる電気的妨害のコンポーネント試験方法-第5部:ストリップライン~

ISO 11452-5は、ISO
11452-4と同様ハーネスに妨害波が重畳された場合のESAの耐性が評価されます(ESA自体の評価も可能)。ストリップラインの構造はTEMセルに似ていますが、TEMセルと違い周りがシールドされていません。

信号発生器: SMB100A

SMB100A-02/B1,B103


RFパワーアンプ: A009K401-5050R

A009K401-5050R


ISO 7637-2

~路上走行車-伝導及び結合による電気的妨害-第2部:電源線だけに沿う過渡電気伝導~

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ISO
7637-2は、12Vや24Vの電源ラインにおいて発生する過渡エミッションの測定及び同電源ラインへの過渡妨害に対するイミュニティの評価について規定されています。エミッションの測定では、リレー/スイッチなどでESAの電源が開閉された際に発生するノイズを測定、イミュニティではリレー/スイッチの開閉などによって発生する過渡妨害を模したパルスを電源ラインに重畳させます。パルス波形はPulse
1, Pulse 2a/2b, Pulse 3a/3b, Pulse 4の6種類があり、それぞれ使用される試験器も異なります。

オシロスコープ: TDS3054C

TDS3054C


高電圧プローブ: P5100A

P5100A



車載機器用過渡サージ試験器: ISS-7610(Pulse 1, 2a)

ISS-7610/06-00061A,06-00062A,N1339


ISS-7630(Pulse 3a, 3b)

ISS-7630/00-00006B,00-00007A,07-00022A,ISS-7630-CUP


BP4610(Pulse 2b, 4)

BP4610


IEC 61000-3-2, IEC 61000-3-12

~電磁両立性(EMC)-第3-2部:限度値-高調波電流エミッションの限度値(機器の入力電流, 相当たり16A以下)~

~電磁両立性(EMC)-第3-12部:限度値-商用低電圧系統に接続された

相あたり16A超75A以下の入力電流をもつ機器によって生成される高調波電流の限度値~

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IEC 61000-3-2及びIEC
61000-3-12は、系統に接続された車両またはESA内部において位相制御などにより発生した高調波電流が系統に及ぼす影響を制限する為の限度値が定められています。高調波アナライザと付随する解析ソフトウェアにより、40次までの高調波電流について限度値以下であることを確認します。IEC
61000-3-2は16A以下の、IEC 61000-3-12は16Aを超え75A以下の機器に対して適用されます。

高調波/フリッカアナライザ:KHA3000

KHA3000


交流電源: ES2000S

ES2000S/ES4473,ES4493S


IEC 61000-3-3, IEC 61000-3-11

~電磁両立性(EMC)-第3-3部:限度値-1相あたり16A以下の定格電流を持ち、かつ、条件付接続に左右されない装置用の公共電圧電源系統における電圧変化、電圧変動及びフリッカの限度~

~電磁両立性(EMC)-第3-11部:限度値-公共低電圧供給における電圧変化、電圧変動及びフリッカの限度値-定格電流<=75Aで条件付き接続のある機器~

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IEC 61000-3-3及びIEC
61000-3-11は、系統に接続された車両またはESAの動作によって生じる電圧変動が同じ電源網に接続されている他の機器に影響を制限するために定められた規格です。短時間/長時間の動作及び電源のON/OFFが繰り返される状態を、アナライザによって測定・解析されます。フリッカとは、簡単に言うと蛍光灯などの照明のちらつきのことです。

高調波/フリッカアナライザ:KHA3000

KHA3000


交流電源: ES2000S

ES2000S/ES4473,ES4493S


CISPR 16-2-1

~無線妨害並びにイミュニティ測定装置及び測定方法の仕様書-第2-1部:妨害及びイミュニティ測定方法-伝導妨害の測定~

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CISPR
16-2-1は、主に9kHz~30MHzの周波数範囲の伝導妨害についての測定方法及び測定に使用される機器の使用について記述されています。具体的なところでは、測定する際のDUT及び周辺装置の配置や擬似回路網の仕様などです。

EMIレシーバ: ESW 8

ESW8/B4,B8,B10,B24-08,K55


擬似回路網: TNW-1502

TNW-1502


擬似電源回路網: KNW-342F

KNW-342F/KFL-009D


CISPR 22

~情報技術機器-無線妨害特性-限度値及び測定方法~

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CISPR
22は情報技術装置(ITE)からの放射及び伝導妨害に対する許容値とその測定方法が定められています。EMCの規格の中では最もメジャーであると言っても過言ではなく、ITE以外の規格にも参照規格として多く引用されていました。しかしITEが様々な機能を取り込むなどマルチメディア化が進んだことにより2017年3月で廃止され、新たにCISPR
32が策定されました。ECE-R10には引用規格としてCISPR 22が残されています。

EMIレシーバ: ESW 8

ESW8/B4,B8,B10,B24-08,K55


擬似回路網: TNW-1502

TNW-1502


擬似電源回路網: KNW-342F

KNW-342F/KFL-009D


IEC 61000-4-4

~電磁両立性(EMC)-第4-4部:試験及び測定技術-電気的ファストトランジェント(高速過渡現象)/バーストイミュニティ試験~

IEC
61000-4-4では、車両またはESAの電源ラインにバーストノイズが印加された場合の耐性を試験します。試験器が発生させる波形は、誘導性負荷機器の接点の遮断などによって生じる繰り返し周期が早いノイズを模擬したものです。立ち上がりが5ns、パルス幅が50nsのパルスを5kHz(または100kHz)の周期で75回、これを一定の間隔で繰り返し印加します。

ファストトランジェント/バースト試験器:FNS-AX4-B63

FNS-AX4-B63/15-00012A


IEC 61000-4-5

~電磁両立性(EMC)-第4-5部:試験及び測定技術-サージイミュニティ試験~

IEC
61000-4-5では、系統側の切り替えやON/OFF、ショート、誘導雷などによって起こる比較的大きなエネルギーの電圧・電流の変化を模擬した波形を試験器から発生させます。この波形は電圧波形と電流波形を組み合わせたもので「コンビネーション波形」と呼ばれ、一般的には1分間に1回の間隔で車両やESAの電源ラインに印加します。

雷サージ試験器:LSS-F03C1

LSS-F03C1/11-00008A,18-00048B,TF-2302P


 

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