伝導エミッション測定の概要

Overview of Conducted Emission

v伝導エミッション測定の概要

 伝導エミッション測定では、電源ライン及び信号ラインに重畳されたノイズを測定します。CISPR 32など多くの規格では150 kHz~30 MHzの周波数範囲を測定するよう規定されていますが、CISPR 15(電気照明及び類似機器)などでは9kHzからの限度値が規定されています。

表1 CISPR 32 伝導エミッションの限度値

Class Aの限度値(dBμV/m) Class Bの限度値(dBμV/m)
QP AV QP AV
0.15~0.5 MHz 79 66 66 56
0.5~5 MHz 73 60 56 46
5~30 MHz 73 60 60 50
図1

図1 CISPR 32 伝導エミッション(電源ポート)の限度値

 電源ラインのノイズを測定する際に主に用いられるのが擬似電源回路網です。擬似電源回路網は、CISPR規格ではAMN(Artificial Mains Network)、FCC規格ではLISN(Line Impedance Stabilization Network)と表記されています。よく擬似電源回路網のことを「リッスン(リスン)」と呼称しますが、これはFCC規格の表記から来ているものです。

 擬似電源回路網はEUTから電源ラインに重畳されたノイズ(高周波成分)を取り出し測定器に出力するものですが、その他にも「系統側からのノイズを抑制する」「EUTからみた電源回路のインピーダンスを一定にして安定した測定を行えるようにする」などの役割があります。擬似電源回路網を系統に接続する際は、漏電ブレーカの差動を防ぐために絶縁トランスを介する等の措置を執る必要があります。

 LAN、CATVなどの有線ネットワークなどの信号ラインに重畳されたノイズの測定には、これに合わせた不平衡擬似回路網(AAN:Asymmetric Artificial Network, ISN:Impedance Stabilization Network)や擬似回路網(AN:Artificial Network)を使用して測定されます。これに加えてCISPR 32ではアンテナポート、光ファイバ、同軸ケーブル及び非シールドの不平衡ラインなども測定対象となっており、これらの測定にはAAN, ANの他に電流プローブや容量性電圧プローブが使用されます。


参考 総務省「マルチメディア機器の電磁両立性 – エミッション要求事項 -」【平成27年12月答申】

 

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