いまさら聞けない 計測器の基礎
「電力回生型直流電源」について知りたい
電力回生型直流電源とは
電力回生型直流電源とは、電力を供給する「電源」としての機能に加え、負荷から電力を吸収する「電子負荷」としての機能、さらに吸収した電力を電力系統(商用電源)に戻す「回生」機能を持つ装置です。
これにより、電力の出し入れが双方向で可能となり、試験中に発生する余剰電力を無駄にせず再利用できるため、省エネルギーで環境にも優しい装置として注目されています。
電力回生型直流電源の代表的な用途
モーター・インバータの試験
ブレーキ時などに発生する逆流電流を吸収し、系統に戻すことで効率的な試験が可能
※力行:モーターに電気を供給して回転させ、車両などを前進させる動力状態のこと
バッテリーの充放電試験
高電圧・大電流のモジュールやパック電池の評価に最適。SoC調整や出荷検査にも活用。
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蓄電池用パワーコンディショナーの評価
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再生可能エネルギー機器の試験
- 太陽光・風力発電のパワコン評価などにも利用される。
電力回生型直流電源のメリット
- 環境配慮:熱の発生が少ないため、空調負荷も軽減し電気代(冷却コスト)を削減
- エネルギー効率:回生機能により電力を再利用
- コンパクト設計:電力の供給(ソース)と吸収(シンク)を1台で実現
- 試験の柔軟性:シームレスな動作切替が可能
電力回生型直流電源の役立つ場面
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エネルギーの有効活用が求められる現場
- 吸収した電力を熱として消費せず、系統に戻すことで電力コストや空調負荷を削減。
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試験設備の簡素化
- 従来は電源+電子負荷+切替回路が必要だった試験系を、1台で完結できる。
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高効率・高精度な試験が必要な開発現場
- EV、HV、V2H、航空機などの電動化製品の開発において、シームレスな電力制御が可能。
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環境負荷の低減を目指す企業活動
- カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けた取り組みに貢献。
電力回生型直流電源は、電力供給・吸収・回生の3つの機能を持つ、省エネ・高効率・高機能な装置です。
特に電動化が進む現代の製品開発現場では、欠かせない存在となっています。
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