第4世代移動通信(4G)までは、無線デバイスを評価する際に、 同軸ケーブルで測定器に直結する有線方式が主流でしたが、 第5世代移動通信(5G)では、モジュールの小型化・パッケージ化により、OTA(Over-The-Air)環境での無線方式が主流となります。通常OTA試験では、電波法の問題や、外部からの電波干渉を防ぐためにも、 電波暗室内での測定が必須となります。しかし、ミリ波対応型電波暗室の確保が難しく、新たに設けるには巨額の投資が必要となります。
アンテナカプラがあれば、測定対象物との距離を 短くできるため、小型シールドボックスでOTA測定が可能です。省スペースで場所を選ばず 設置できます。アンテナカプラ+小型シールドボックスの組合せにより、OTA環境での無線試験を行うことが出来ます。場所を選ばず、オフィスや卓上で試験系を組むことが可能です。
2偏波MIMO(水平偏波・垂直偏波)に対応したアンテナカプラ(Sub-6&MMW)です。
開閉型卓上シールドボックスにアンテナカプラを内蔵しており、モバイル端末を設置するだけで試験が行えるコンパクトな設計です。
1台のPCに複数のモジュールが搭載されている場合、評価系によっては信号回路を切り替える必要があります。
アンテナカプラ+シールドボックス+スイッチボックスの組み合わせにより、自動測定を可能とします。
アンテナカプラは受信用途だけでなく、送信用途としても使えるため、基地局と移動機の間に双方向のアンテナカプラを設けることで、シールドボックス間でのOTA試験を行うことが出来ます。