ケーブルや高周波回路の性能向上に向けて低損失の素材を開発
アンテナ等の高周波機器の設計に正確な誘電率の情報を提供
絶縁体には電流は流れないが、電波は絶縁体の中を伝搬していく(アンテナからの電波が空気中を飛ぶように)。
ケーブルや基板も、導体でサポートされた絶縁体の領域を電波が伝搬している。
誘電体(絶縁体)の電気的物性の代表的な指標。
誘電体内部を伝搬する電波の伝搬速度や波長短縮の作用が誘電率に関係している。
真空の誘電率を1とした誘電率の比率。誘電率が高いほど、波長が短縮され、伝搬速度が遅くなる。
例)コンパクトなアンテナ開発には高誘電率の誘電体
低誘電率の誘電体を用いて伝搬遅延の少ない回路を実現
絶縁体内での電気エネルギー損失(=熱エネルギーへ変換)を示す数値。
例)誘電正接(損失)を応用したもの:マイクロ波加熱(電子レンジ)、電波吸収体
ケーブルや高周波回路の性能向上に向けて低損失の素材を開発
アンテナ等の高周波機器の設計に正確な誘電率の情報を提供
正確な材料特性(誘電率・誘電正接)を把握するニーズが高まっている。
測定方法は様々であり、材料や目的によって異なる。
高周波領域では、低損失材料が多く使用されるため、再現性が高く、確度に優れた空洞共振器法※を用いた誘電率測定が最適となる。
※マイクロ波共振法の一つ