IEC 61000-3-2及びIEC 61000-3-12は、系統に接続された車両またはESA内部において位相制御などにより発生した高調波電流が系統に及ぼす影響を制限する為の限度値が定められています。高調波アナライザと付随する解析ソフトウェアにより、40次までの高調波電流について限度値以下であることを確認します。IEC 61000-3-2は16A以下の、IEC 61000-3-12は16Aを超え75A以下の機器に対して適用されます。
IEC 61000-3-3及びIEC 61000-3-11は、系統に接続された車両またはESAの動作によって生じる電圧変動が同じ電源網に接続されている他の機器に影響を制限するために定められた規格です。短時間/長時間の動作及び電源のON/OFFが繰り返される状態を、アナライザによって測定・解析されます。フリッカとは、簡単に言うと蛍光灯などの照明のちらつきのことです。