Keysightの最新機種 Infiniivision HD3は200MHzから1GHzのラインアップでは世界初の14ビットオシロスコープになります。
現在、多くのオシロスコープが12ビット仕様であるため、HD3はこれに比べて4倍の高解像度を実現しております。
また、14ビットの分解能に加え、KeysightのUXR 110GHz高性能オシロスコープで培われた低ノイズフロントエンド技術を採用し、50µVrmsという超低ノイズフロアを実現しています。この技術により、オシロスコープ内部のノイズを最小化し、14ビット分解能の性能を最大限に引き出すことが可能です。
型番 | Infiniivision HD304MSO |
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アナログ周波数帯域幅 | 500MHz,1GHz |
アナログチャンネル | 4チャンネル |
デジタルチャンネル | 16チャンネル |
垂直分解能 | 14ビット(高分解能モードでは最大16ビット) |
メモリ長 | 20Mpt/チャンネル、100Mpt/チャンネル |
最大サンプリングレート | 3.2GSa/チャンネル |
最大波形更新速度 | > 1,300,000波形/秒 |
寸法(幅×高さ×奥行) | 33.5cm×26.2cm×16.8cm |
重量 | 5.25㎏ |
従来のオシロスコープではオシロスコープ自身のノイズに埋もれて検出できなかった1mVのパルス信号も、ノイズフロア50μVに抑えることで検出することができます。
1mVパルス信号波形
1秒間に最大で1,300,000回以上の新しい波形を更新できるため、稀に発生する異常波形に対してトリガを設定することで、異常波形のみを表示することができます。
マーカー機能を使用することで、設定した範囲を測定可能です。また、設定箇所はスケールが変動しても追従するため、精度の高い測定ができます。
波形の測定画面
信号が既定の範囲内で動作しているかを確認できます。さらに、設定外の波形を検出した際には、発生回数のカウントや、発生時点でオシロスコープを停止させることもできます。
マスク設定画面
CANまたはI2C信号のデコード、および特定データを基にしたトリガーやサーチができます。
信号のデータ検出画面