ファスト・トランジェント/バースト(EFT/B)試験器とは、電子機器に高速で立ち上がる微小パルス(スパイク状ノイズ)を繰り返し印加し、機器が誤動作しないかを確認するための装置です。
このノイズは、現実の機器環境でよく起こるリレー接点のチャタリングや誘導負荷の開閉による放電などが原因で発生します。
EFT/B試験は、国際規格 IEC 61000-4-4 によって試験方法が標準化されています。
ファスト・トランジェント/バースト(EFT/B)試験器の目的は以下の通りです。
これらの現象では、短い時間で何度も繰り返す高電圧パルスが発生し、電源線や信号線を介して周辺機器へ侵入します。この高周波パルスこそがバーストノイズです。
この規格を含めたEMC規格に適合することが、製品の品質保証や市場投入の条件になる場合があります。
波形のイメージを図1に示しますが、IEC 61000-4-4で規定されている一つ一つのパルスの立ち上がり時間は 5ns ±1.5ns と非常に早く、静電気放電イミュニティ試験、サージイミュニティ試験などと並んで機器にとっては厳しい(誤動作を起こしやすい)試験になります。
| 極性 | 5ns ±1.5ns |
| 繰返し周波数 | 5kHz 又は 100kHz ± 20% |
| バースト時間 | 15ms ± 3s(5kHzの場合 0.75ms ± 0.15ms(100kHzの場合) |
| バースト周期 | 300ms ± 60ms |
図1.EFT/B試験器の特性
バーストノイズを機器へ加える方法は2種類あります。