いまさら聞けない　計測器の基礎
「電源品質アナライザ」について知りたい

電源品質アナライザ（PQA：Power Quality Analyzer）

電源品質アナライザとは、電力を測る機能に加えて高度な電力解析機能や電源異常監視機能を備えた計測器です。

電力計(電圧、電流、電力の測定)の他、瞬停や電圧ディップなどを監視。電力積算値、力率、位相角、周波数、高調波などの測定や解析が可能な製品もあります。

電源品質アナライザの用途

• 電源の保守管理
• 機器の電源トラブル解析
• 電力系統の電源品質記録

IEC 61000-4-30

IEC61000-4-30とは

電源品質の測定方法を規定した国際規格です。

太陽光発電や自然エネルギー発電の普及により複雑となった電力系統や、電気設備に影響を及ぼすノイズを発生する恐れのあるインバーター機器の増加により、電力品質に関する問題が増加傾向にあります。

電力品質を保つためには、電力品質を正確に客観的に捉えることが必要です。そのような時代の要求により、電力品質の測定方法の規格として、IEC の規格 IEC61000-4-30 が制定さました。

対象項目

クラス

IEC61000-4-30では、測定器の測定方法や能力をAとSの2つのクラスに分類されています。

クラスA

諸規格への適合性の確認、法的な争を解決するためなど、正確な測定が必要とされる場合に使用

クラスS

クラスAに比べて確度が低い。定期的な調査やトラブルシューティング用途など、低い不確かさを必要としない用途に使用