サージ試験器とは、電子機器や電気機器に対して瞬間的な高電圧・高電流のサージを印加し、機器の耐性(イミュニティ)を評価する試験装置です。
雷による誘導サージ、電源スイッチのON/OFFなどによるスイッチングサージ、短絡などの系統事故による過渡サージなどを模擬したサージ波形を被試験機器に印加し、機器が破損しないか、誤動作しないか、正常に動作を継続できるかを確認します。
この試験は国際規格IEC61000-4-5(サージイミュニティ試験) に基づいて実施され、電気・電子機器のサージ耐性を評価するEMC試験の一つです。

この試験では、主に以下のような電力系統で発生する過渡サージを模擬します。
これらの現象により、電圧の急激な変化や過渡電流が機器に加わります。
電力系統のスイッチのON/OFFなどで発生する過渡現象
電力系統の異常時に発生するサージ
サージ試験器は以下を確認するために使われます。
※実際の電力系統で起こる過渡現象に対する耐性を評価
サージ試験器は、コンデンサに蓄えたエネルギーを瞬間的に放電することで、インパルス波形を発生させ、CDNを通して被試験機器に印加されます。
代表的なサージ波形には以下のものがあり、国際規格 IEC61000-4-5 によって定義されています。
| コンビネーション波形 | 内容 | 印加箇所 |
|---|---|---|
| 1.2/50μs-8/20μs | 1.2/50μs電圧サージ、8/20μs電流サージ | 電源ライン |
| 10/700μs-5/320μs | 10/700μs電圧サージ、5/320μs電流サージ | 通信線 |