計測器と組み合わせて使用する「RFパワーアンプ」について、具体例を交えて解説します。
高周波電力増幅器(RFアンプ)の主な役割は、「入力信号を必要な電力レベルまで増幅させること」です。
送信回路に使われる「パワーアンプ」と、受信回路に使われる「ローノイズアンプ」の2種類があり、目的に合わせてアンプを選定する必要があります。
本ページでは「パワーアンプ」についてご紹介いたします。
高周波電力増幅器の機器選定を行う上で重要な仕様は下記の2つです。
利得とは、入力電力と出力電力の比であり、G = 10 * Log10 (Pout / Pin) デシベル(dB)で表されます。(例:利得30dBのアンプに-10dBmを入力すると、+20dBmが出力される)
P1dBとは、1dB圧縮ポイント(1dBゲインコンプレッション)とも呼ばれ、入力/出力の関係性が直線的に比例しなくなり、理想的な出力特性に利得が1dB低下した点のレベルを表します。つまりP1dBの値が大きいほど、直線性の良いアンプと言えます。
また、Psatは飽和出力であり、アンプの最大出力パワーを表します。
RFパワーアンプは主に無線装置のアンテナ直下で使用するケースが多く 、高周波信号を必要な電力まで増幅させる際に使用します。
SMFLレンタルでは、ご要望に合わせたアンプをレンタルで提供することが可能です。
RFパワーアンプは、高周波デバイスを評価する際にも使用できます。
一定の電力レベルで複数のDUT(被測定物)を同時に評価したい際は、アンプや分配器等を組み合わせることで、最適な測定システムをレンタルで構築できます。