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ロボット・実用機器

2026/07/27

清掃ロボットが変えた、介護現場の“当たり前”

人手不足の現場に「余白」を生み出す清掃ロボットが変えた、介護現場の“当たり前”

 

 

「余裕がないと、いい介護はできないと思うんです
介護施設における深刻な人手不足。その課題に対し、清掃ロボットという新たな選択肢を取り入れた現場では、今、働き方そのものが変わり始めています。
今回、SMFLレンタルは、川島コーポレーションが運営する施設における取り組みに注目。
導入の背景から現場での変化まで、実際に運用を担う担当者の声を交えながら、その価値に迫りました。

1.「人手が足りない」だけではない、静かに積み重なる負担

まず浮かび上がったのは、日々の業務に潜む“見えにくい負担”でした。廊下、食堂、共用スペース。施設内の清掃は広範囲に及び、毎日欠かすことができません。
しかし、限られた人員の中で対応する現場では、「どうしても手が回らない部分が出てきてしまう」という実情があったといいます。
単なる作業量の問題ではなく、“やるべきことは分かっているのに、できない”という積み重ねが、現場のストレスになっていました。

株式会社川島コーポレーション
事業統括本部 医療連携部長
田島 巳千朗 氏

2.「現場で使えるかどうか」選定の軸はシンプルだった

こうした背景を踏まえ、検討が始まった清掃ロボットの導入。複数機種の比較を重ねる中で、判断の軸となったのは非常にシンプルでした。
「現場で、本当に使い続けられるかどうか」

特に重視されたのは以下の点です:
• 長時間の連続稼働が可能であること
• 水拭きまで対応できること
• テーブル下など、実際の動線に適応できること
• 利用者にとって安全であること

その中で選ばれたのが「Phantas アイリスエディション」でした。
「家庭用だと稼働時間が短くて、結局人が補うことになる。そこがクリアできたのは大きかったです」

 

 

 

 

3.朝7時から夕方まで 「当たり前に動く存在」へ

現在、ロボットは朝7時から夕方18時まで稼働。フロアごとに清掃を行いながら、充電を繰り返し、1日を通じて施設内を巡回しています。
「特別な作業というより、“もう一人のスタッフ”みたいな感覚です」
操作はシンプルで、スケジュール設定により自動運転が基本。現場側の負担増にはつながっていない点も、定着の大きな要因となっています。

株式会社川島コーポレーション
サニーライフ瀬谷 ヘルパー
小野寺 秋代 氏

4.業務は「減った」のではなく、「変わった」

導入によって最も変化したのは、業務の“中身”でした。
これまでスタッフが担っていた床清掃はロボットへ。その結果、人が担う役割はより付加価値の高いものへとシフトしています。
「洗面台やトイレなど、細かい部分にしっかり時間を使えるようになりました」
その効果は数値にも表れており、
• 1日あたり約1〜1.5時間の作業削減
• 清掃品質の向上
という成果につながっています。

5.「変わらないと思っていた」が、実は違っていた

興味深いのは、導入前の認識とのギャップです。
「正直、そんなに変わらないかなと思っていました」
しかし実際には、ロボットが繰り返し同じルートを清掃することで、
• これまで取り切れていなかった細かなゴミ
• 見落としていた汚れ
が可視化されるようになりました。
「こんなに残っていたんだ、と気づかされました」

6.ロボットが“会話のきっかけ”になる

さらに、ロボットは現場に予想外の価値ももたらしています。
「入居者の方が声をかけてくれたり、名前を付けたりしているんです」
季節ごとの装飾を施すことで、日常の中にちょっとした楽しみや話題が生まれているといいます。
作業効率化にとどまらず、コミュニケーションの媒介としての役割も果たし始めていました。

7.「余裕をつくる」ことが、サービスの質につながる

繰り返し語られたのが、“余裕”というキーワードでした。
「余裕がないと、いい介護はできないと思うんです」
ロボット導入によって生まれた時間の余白は、
• 利用者とのコミュニケーション
• より丁寧なケア
へと使われるようになっています。効率化の先にあるのは、“削減”ではなく“価値向上”
この考え方が、現場に変化をもたらしています。

株式会社川島コーポレーション
サニーライフ瀬谷 支配人
岸野 晃平 氏

8.これからの現場に向けて

今後についても、さらなる可能性が見えてきています。
「エレベーターと連携できれば、もっと活用の幅が広がりますね」加えて、
• 寒冷地での活用
• 清掃以外の業務(浴槽・屋外など)への展開
など、ロボット活用のフィールドは確実に広がりつつあります。

編集後記(SMFLレンタル)

今回の事例を通じて見えてきたのは、ロボット導入の本質が“省人化”ではないという点です。
それは、現場に「余白」を生み出し、人が本来向き合うべき価値へと時間を再配分することにあります。
また、今回の取り組みを通じて、ロボット活用の成否を左右するのは機器そのものではなく、「運用の確立」であることを改めて実感しました。せっかく導入しても十分に活用されないケースは少なくありませんが、その多くは運用ルールや活用方法が定まっていないことが要因です。
川島コーポレーション様では、1日の業務スケジュールが明確に確立されており、その中にロボットによる清掃業務を組み込むことで、最大限の効果を発揮することができました。
今後はロボットの提供だけでなく、こうした運用面の支援にも力を入れ、お客様が継続的に成果を創出できる環境づくりをサポートしていきたいと考えています。
SMFLレンタルは今後も、お客様の現場に寄り添いながら、新たな価値創出につながるソリューションを提供していきます。

SMFLレンタル株式会社
営業推進部長
飯田 和也

 

 

アイリスオーヤマ株式会社 清掃ロボット「Phantas アイリスエディション」と