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省エネ・コスト削減

2026/10/29

LED無線調光とは?仕組み・メリットと後付け時の注意点を解説

LED無線調光とは、リモコンやタブレットなどから無線で信号を送り、LED照明の明るさを調整する仕組みです。調光信号線を追加配線せずに済むため、既存のオフィス、工場、小売店舗でも後付けを検討しやすい方式です。

ただし、既設照明が非対応なら、器具や電源ユニットの交換が必要になります。この記事では、仕組みとメリット、有線調光との違い、後付け時の注意点、施設別の活用ポイントを解説します。

1. LED無線調光とは?仕組みと3つの制御方法

システムは主に次の機器で構成されます。

機器説明
照明器具無線調光に対応したLED照明
受信部器具や電源ユニットに内蔵、または外付けされ、無線信号を受け取る
コントローラースイッチ操作などをもとに、照明へ操作信号を送る

操作には、リモコン、壁スイッチ、タブレットなどを使います。手軽さを重視するならリモコン、日常の点灯・調光なら壁スイッチ、グループやシーンの設定、複数エリアの集中管理ならタブレットが向いています。どの操作方法を使えるかは、採用するシステムによって異なります。

制御方法は次の3つです。

制御方法説明
個別制御照明を1台ずつ調整する。必要な場所だけ明るくしたり、使わない場所を減光・消灯したりできる
グループ制御複数の照明をエリア単位でまとめて操作する。売場、生産ライン、執務エリアなど、空間の用途に合わせやすい
シーン制御登録した明るさをボタン操作で一括して切り替える。会議、開店準備、清掃など、利用場面ごとの設定に向いている

システムによっては、人感センサーで不在エリアを減光・消灯したり、明るさセンサーで自然光に合わせて調整したり、スケジュールで曜日や時間帯ごとに自動制御したりもできます。人感センサーは照明の消し忘れや不要な点灯を抑え、明るさセンサーは必要以上の点灯を防ぐのに役立ちます。

なお、調光は明るさを変える機能、調色は電球色や昼白色など光の色を変える機能で、別のものです。すべてのシステムが調色に対応するわけではないため、目的に合わせて確認しましょう。

2. LED無線調光を導入する4つのメリット

LED無線調光の主なメリットは、配線工事を抑えながら、場所や用途に応じた照明制御を導入できることです。

①調光信号線を省き、施工負担を抑えやすい

調光信号線の追加配線を省けるため、天井裏や壁内の工事を抑えやすくなります。営業や操業を止めにくい小売店舗や工場、天井への追加配線が難しい既存オフィスでも、区画ごとに段階的に導入しやすい点が利点です。

②必要な場所だけ調光して省エネにつなげられる

人のいないエリアや、自然光が入る窓際など、必要以上に明るい場所だけを減光できます。人感センサーや明るさセンサーを組み合わせれば、不在エリアの減光や自然光に応じた調整も自動化できます。省エネ効果は点灯時間や調光率、自然光の入り方で変わるため、導入前に現状の使い方を確認しましょう。

③用途に合わせて快適な明るさへ切り替えられる

会議、Web会議、開店準備、清掃など、場面ごとの明るさをシーンとして登録すれば、ボタン一つで切り替えられます。オフィスの会議室、売場、工場の作業エリアなど、空間ごとに最適な状態へ整えやすくなります。ただし、暗くすること自体を目的にせず、作業や商品の見え方に必要な明るさは確保しましょう。

④レイアウト変更後も制御区分を見直しやすい

グループを設定で変更できるシステムなら、間仕切りや什器、生産ラインの変更時に配線を引き直さず、制御区分を見直せます。オフィスの席替えやフリーアドレス化、売場の変更にも対応しやすくなります。ただし、設定変更に専用端末や業者対応が必要な製品もあり、照明の追加や移設で制御台数が増える場合は、中継機器が必要になることもあります。

3. 有線調光と無線調光の違いを5つの基準で比較

有線調光は調光信号線で、無線調光は無線通信で照明を制御します。両者の違いを5つの基準で整理します。

比較項目有線調光無線調光
配線・施工電源線とは別に調光信号線の配線が必要です。調光信号線の追加工事を省ける可能性があります。
既存施設への導入しやすさ天井裏や壁内への追加配線が必要になる場合があります。追加配線を抑えやすく、既存施設の改修でも検討しやすい方式です。
通信・制御の安定性配線を通じて信号を送るため、施設内の電波環境による影響を受けにくい傾向があります。通信距離や壁、金属製の什器・設備などによる影響を確認する必要があります。
設定変更・拡張性制御区分の変更に配線や回路の見直しが必要になることがあります。区画やエリアを設定で変更しやすい一方、制御台数や通信範囲には上限があります。
導入・運用費用照明器具やコントローラーに加え、調光信号線の配線工事費を含めて検討します。専用器具や受信部、設定機器、中継機器などを含めた総額で判断します。

有線調光は、新築や大規模改修で調光信号線を計画的に配線できる施設や、電波環境に左右されない制御を重視する場面に適しています。無線調光は、既存施設への後付けや、営業・操業への影響を抑えたい場合、レイアウト変更が多い施設に適しています。

施設によっては、確実性を重視する範囲に有線調光、変更の多い範囲に無線調光を採用するなど、両方式を使い分ける方法もあります。

4. 無線調光の「工事不要」と後付けで注意したい4つの条件

無線調光は「工事不要」と紹介されることがありますが、不要になるのは主に調光信号線の追加工事です。"調光信号線"が不要でも、器具交換や電源工事が必要になる場合があります。後付けの前に、次の4点を確認しましょう。

①不要になるのは主に調光信号線の追加工事

コントローラーと照明をつなぐ信号線の配線は省けますが、照明を点灯させる電源は必要です。器具を交換する場合は、取り外し、取り付け、電源接続といった電気工事が発生します。

②既設照明が非対応の場合は、器具や電源ユニットの交換が必要

無線受信機能がなく、外付け受信機にも対応しない場合は、器具または電源ユニットを交換します。調光対応の器具でも、そのまま無線化できるとは限りません。同じメーカーの製品でも自由に組み合わせられるとは限らないため、型番や対応シリーズを確認しましょう。

③制御範囲や電波環境によって必要な機器が変わる

制御台数、エリアの広さ、壁・金属設備・高天井の有無によって、中継機器などの追加が必要になることがあります。カタログ上の通信距離だけで判断せず、現地の設備配置を確認し、必要に応じて通信テストを行いましょう。

④設定、試運転、保守まで含めて導入方法を決める

器具とコントローラーの関連付け、グループ・シーン・センサーの設定、試運転が必要です。設定変更や故障対応、器具交換時の再設定を誰が担うかまで決めておくと、運用で困りにくくなります。「現在の設備に取り付けられるか」だけでなく、導入後の運用まで含めて判断することが大切です。

5. 小売・工場・オフィスで異なる無線調光の活用ポイント

LEDレンタル 倉庫 オフィス スーパー

必要な制御機能や注意点は施設によって異なります。小売店舗、工場、オフィスの3つに分けて確認しましょう。

①小売店舗では売場・バックヤード・営業時間に合わせて制御する

売場、バックヤード、営業時間ごとに必要な明るさが異なるため、エリアとシーンを分けて設定します。

- 食品売場、レジ、通路などをエリア別に制御する
- 開店前、営業時間中、閉店後、清掃時のシーンを設定する
- 窓際は昼光を利用して調光する
- バックヤードや倉庫は人感センサーで制御する
- 売場や什器の変更に合わせてグループを再設定する
- 商品の見え方を考慮し、照度・光色を設定する

省エネだけを目的に売場を暗くしすぎないことです。特に食品売場や衣料品売場では、商品の色や質感の見え方を確認しながら調整しましょう。

②工場では高天井・金属設備・作業照度を確認する

工場では、通信環境と作業に必要な照度を優先して確認します。

- 高天井における通信距離を確認する
- 生産設備、金属ラック、配管が電波に与える影響を確認する
- 生産ラインや作業区画ごとに制御する
- 検査や精密作業に必要な照度を確保する
- 高所に設置する機器のメンテナンス方法を決める
- 操業を止めにくい場合は段階施工を検討する

省エネを優先して暗くしすぎると、作業性や安全性に影響します。実際の作業面で明るさを確認し、社内基準を踏まえて設定しましょう。

③オフィスでは執務・会議・不在時に合わせて制御する

働き方やレイアウト変更に合わせて、グループとシーンを使い分けます。

- 窓側と室内側を分けて昼光を利用する
- 執務、会議、Web会議、プレゼン用のシーンを設定する
- 不在エリアを減光・消灯する
- フリーアドレス化に対応する
- 間仕切りや会議室の変更に合わせてグループを再設定する
- 操作権限と管理方法を整理する

人感センサーは、デスクワークやWeb会議中に不在と判断されないよう、検知範囲や減光までの時間を実際の働き方に合わせて設定します。

6. 無線調光システム選びで確認したい6つのチェックポイント

対応する照明器具や制御機能、通信範囲、操作方法は製品ごとに異なります。導入後に「既設照明を使えなかった」「電波が届かなかった」とならないよう、次の共通の軸で確認しましょう。

1. 対応する照明器具と電源ユニット:既設を流用できるか、交換が必要か
2. 必要な制御機能:個別・グループ・シーン、センサー、スケジュールなど
3. 制御できる台数と対象範囲:将来の増設も含めて確認する
4. 通信方式と電波環境:壁・金属設備・高天井の影響、中継機器の要否
5. 設定・操作・管理のしやすさ:誰が設定変更でき、権限を分けられるか
6. 保守・交換・将来の増設への対応:故障時の窓口、交換後の再設定

「どの場所を、どのように制御したいか」を先に整理しておくと、必要な機能を絞り込みやすくなります。

7. LED無線調光はレンタルでの導入も選択肢になる

LED無線調光は、購入だけでなくレンタルで導入する方法もあります。照明器具のほか、コントローラーやセンサーなどを含めて検討でき、初期費用を平準化できる可能性があります。保守や交換まで含めて導入方法を考えられる点も、レンタルを検討するメリットです。

レンタル料金に含まれる範囲は契約によって異なるため、月額料金だけでなく、工事や初期設定、保守の費用がどこまで含まれるかも見積もりで確認しましょう。

契約前には、レンタル対象機器(照明器具、コントローラー、センサー、中継機器など)、契約期間、施工範囲、保守範囲を確認しましょう。内容は対象施設や契約条件によって異なります。購入との違いや選び方は、以下で解説しています。

[LED照明の購入とレンタルの違いを詳しく見る]

8. 自社施設に適したLED無線調光を導入しよう

LED無線調光は、調光信号線を省いて既存施設へ導入しやすい一方、既設器具の適合性や電波環境によって必要な機器や工事が変わります。導入では、次の点を押さえましょう。

- 調光信号線の追加工事を省ける可能性がある
- 後付けできるかは、既設器具の適合性と施設の電波環境で異なる
- 小売・工場・オフィスでは、必要な制御機能や確認事項が異なる
- 機器だけでなく、施工、設定、試運転、保守まで含めて検討する
- 初期費用や保守を考慮する場合は、レンタルも導入方法の一つになる

現在の照明設備と運用上の課題を整理し、施工から保守まで含めて、自社に適した導入方法を検討するならSMFLレンタルへご相談ください。

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